商社内定の面接対策【後編】~実践編~

限られた時間の中で面接力を上げるには、量と質を最大化することが最も重要。本編では五大商社2社に内定した筆者が就活中に取り組んだこと・PDCAサイクルの理想の中身を紹介する。
※前編はこちら↓↓↓
試したこと一覧
- 練習企業で実践経験を積む
- OB訪問
- 模擬面接シュミレーター(マイナビ)
- ChatGPTに圧迫面接してもらう
- Excelに質問回答集
- YouTubeで撮影▶︎確認
- 授業中ノートに面接の流れを再現
PDCAサイクルの理想の中身
私がどれだけ試行錯誤したかわかっていただけただろうか。
では、上記の一覧の中から私が実際にやってよかった対策を抜粋し、前回お伝えしたPDCAサイクルの各項目に当てはめる形で早速説明していく。
※PDCAサイクルについては前回記事をチェック。
①準備する=Plan
想定質問&回答を事前に考え、面接で話す内容の幅を広げる作業。ここでやるべきは以下の二つ。
- 就活会議・ワンキャリアの「体験談」から質問を抜き出す←おすすめ
- ChatGPTに深堀りしてもらう
就活会議・ワンキャリアの「体験談」から質問を抜き出す←おすすめ
想定質問は就活生のみがログインできる「就活会議」や「ワンキャリア」などの就活サイトから引っ張るのが得策。特に「ワンキャリア」は厳しい審査を勝ち抜いた投稿だけが体験談として掲載されるのでおすすめだ(ただし投稿の母数は少ない)。
抜き出した質問に対して一つずつ回答を作成し、ノートに書き記しておこう。
ChatGPTに深堀りしてもらう
就活会議などから想定質問を抜き出し回答のバリエーションを増やしたら、次は深さを出すフェーズ。
ChatGPTに質問と回答を投げ、厳しく問い詰めてもらおう。それにも一つずつ答えていくことで回答に深みを出すことができる。
②実際に話す=Do
準備した内容を実践する作業。ここでやるべきは以下の2つ。
- 練習企業で実践を積む
- 銀行の面談を利用する←おすすめ
- OB訪問
私は夏インターンで7企業10回ほど、本選考では16企業25回+面談10回(メガバンク)、計45回近い場数を踏んで本命(商社)に臨むことができた。OB訪問も加えれば70回以上社会人の方と話す機会を作った。
練習企業で実践を積む
これは必須。目指す業界が定まっていない人も、夏インターンや本選考の序盤までは本命より志望度の低い業界もなるべく多く受けて実践経験を積もう。
目安は夏インターン20社、本選考15社。
効率よく受験企業を増やすコツ
受検企業を増やす難しさは、面接に行くまでにES提出がほぼ必須なこと。これをESの質×出す量でコントロールする。
- AIを利用し、最小限のリソースでESを書く
- ES通過率が50%の場合、25%くらいまで下がる
- それを計算し、応募企業数を決める(10社で練習を積みたいなら40社応募する)
前編でも述べたが、意外とこれがESのコツをつかむのにも繋がる。志望度の低い企業にはAIなどを用いた質の低いESを提出し、自分の中で「どのくらいAIが許されるか」の感覚を掴もう。
銀行の面談を利用する←おすすめ
商社志望の学生にぜひ併願してほしいのがメガバンクをはじめとする銀行業界。理由は、なんといってもその選考プロセスの長さにある。
例えば三井住友銀行はES~一次面接、一次面接~二次面接の間にそれぞれ5回ずつくらい「Private Session」という面談が組まれる。ここで実際の社員が面接対策やアドバイスをしてくれる。
個人的にこのおかげで商社に内定できたと言えるくらいメガバンクの面談には助けられた。商社志望の学生はぜひメガバンクも併願してほしい。
OB訪問
OB訪問も実はかなりの面接対策になる。というのも、企業が設ける面接時間は大体20分~30分というところだが、OB訪問ではほとんど1時間で調整してくれる。つまり、面接時間の2倍~3倍の時間、社会人の厳しい目に耐えながら話し続ける練習ができるのだ。
勇気を出して「面接対策をしてほしい」と願い出れば模擬面接の相手もしてくれるはず。やはり社会人一人の時間を1時間占領できる絶好の機会なので、部活や大学名簿などあらゆるつてを使ってOB訪問は行うべきである。
③振り返る=Check
実践の反省・振り返りの作業。ここでやるべきは以下の二つ。
- Excelに質問&回答を管理する←おすすめ
- YouTubeで話し方を撮影する
Excelに質問&回答を管理する←おすすめ
Excelの表にまとめるメリットは視覚的に整理されること。

私は『された質問』『理想的な回答』の二つを、面接が終わるたびにExcelの表にまとめていた。
当初は実際にした回答や、改善点なども記していたが、それだと私の性格上行き過ぎたリソースを反省に割いてしまうと思い上記の2つに絞った。
YouTubeで話し方を撮影する
これはさらに上を目指す人向けだが、一度はやってみても良いと思う。というのも、自分の話し方の癖や間を知れるからだ。
面接で大事なのは「面接官が何を求めているか」を把握して会話すること。これはエピソードだけではなく話し方やスピード、理解しやすさなどにも当てはまる。
よって一回は自分の話し方を撮影して見直してみよう。
④また話す=Action
改善点を意識して再び実践する作業。基本的に②と同じ手段をとってもらえればいいが、こkでも一つおすすめなのが、大学の授業中などの空き時間にノートで面接をシュミレーションすること。
面接では、同じ質問でも前の質問で聞かれた範囲などによって、どこまで答えるべきか・ニュアンスが大いに変わりうる。つまり、一つの質問でも様々な「質問のされ方」が存在するのだ。
それを毎回違う流れでノートにシュミレーションしておくことで、一つの質問でも色んな角度から回答する練習を積める。これは個人的におすすめだ。
まとめ
面接力を短期間で高めるために重要なのは、「量」と「質」の両方を高めながら、PDCAサイクルを回し続けることだ。
まずは、就活サイトの体験談やChatGPTを活用して想定質問を洗い出し、回答を準備する。次に、練習企業や銀行の面談、OB訪問などを通じて、実際に人と話す経験を積む。そして、面接後は質問と理想的な回答を整理したり、自分の話し方を撮影して確認したりする。最後に、そこで見つかった課題を意識して、もう一度実践する。
準備する → 実際に話す → 振り返る → 改善してまた話す。
このサイクルを何度も回すことで、最初は答えられなかった質問にも対応できるようになり、徐々に「何を聞かれても自分の言葉で答えられる状態」に近づいていく。
そして、面接対策で最も大切なのは、一度の練習で完璧な回答を作ろうとしないこと。
実際の面接を受けてみなければ分からないことは多い。だからこそ、まずは数をこなし、そこで得た経験を次の面接に活かす。この繰り返しが、最終的な面接力につながる。
面接は、最初から上手く話せる必要はない。
「受ける → 振り返る → 改善する → また受ける」。
この当たり前のサイクルを、誰よりも多く、そして丁寧に回せるか。これこそが、短期間で面接力を伸ばすための最大のポイントだ。
前編はこちら↓↓↓


